贋作の迷宮

 数日前にNHK-BSで「贋作の迷宮」と言うドキュメンタリーがありました。
 
 学校の美術の講師をしていた人がいろんな経緯を経て贋作職人になったというお話
です。
 知人の家にお茶しに行ってて談笑しながらだったので細かい所は覚えていませんが
この人はもともと講師だけあって、名画の巨匠の特徴を良く研究、把握していること、
そして何より絵を描くのがとても好きな人だということが印象に残りました。
 
 既存の名画のそっくりに模写することも恐らくやっていたのでしょうが、鑑定書を
偽造して、その作家のタッチさながらにあたかも未発掘の新作を発見したかのように
初見の作品を書き上げ、それが新作と認められるほどの腕です。
 
 色々な人の線や感覚(センス)と言うものを自在に近い感じで操れるのはある意味
楽しいでしょうね。。。それだけを採れば凄く羨ましい感じがしました。
 
 反面、元々絵が好きで描いていた人なのに、長年の贋作製造で自分のタッチをどこ
かに忘れてきてしまったと言うのがかわいそうな感じがしました。
 
 まぁ優秀な人であるがゆえに落ちてしまった目に見えないクラックなのでしょうけ
ど。。。そんな風に色々描けたら楽しいだろうな、と思います。
 
まだ楽しく描けてる所まで入ってないな。。。前に比べるとかなり遊ぶようにはなっ
てきたんだけど^^;