まだ信じられない

 GWなどといってもまとまって休めるわけでもなし、何処へ行っても渋滞だろうからと久しぶりに近場でまったりと過ごしていました。
 
 今日も阿賀野川の河口近くの河川敷で、家族連れのにぎやかな声をBGMにのんびりしていたのですが、突然携帯がなって。。。
 
 めったにならない携帯なのでろくなことではないな、と思いつつ出ると、信じられない一報が飛び込んできました。
 同僚のTさんが無くなったと。。。最初は誰のことか判りませんでした。
 だって、そんなこと考えられなかったから。気が動転しながらも思わずどうして?と携帯に向かって叫んでいた。。。
 
 帰って来たのは一言「・・・自殺らしい」とのこと。
 それこそあり得ないよ。。。。
 
 Tさんと私は一緒のチームで仕事をしたことこそ無かったけど、余り交流のない職場の人たちの中では珍しく行き来をしている人でした。
 私より10歳ほど年上で、温厚だけど常に前向きでとてもそんな結末の似合う人ではありません。
 先週も、大学に入ったばかりの娘さんが学業に使うためのノートパソコンを買ったから設定してくれないか、と言う話でお宅にお邪魔したばかりです。
 どんな些細なことでも義理堅い性格のTさんは急な訪問にもかかわらずお土産を用意してくれていて、何度も固辞したにもかかわらずとうとう持たされてしまいました。まだ封も開けないそのお土産が置いてあるというのに。。
 
 怪我をしてしばらく仕事を休んでいて、その期間中の訪問でしたがそんな兆候はありませんでした。
 翌日職場に出てきてその時も「昨日はありがとうね」なんて言葉をかけていってくれたのに。。。
 
 死因もそうだけど、まだ信じられないです。
 豊郷小学校の校庭で受け取った設定依頼のメール、その翌週の訪問、そして
封も切らないお土産。
 どれもTさんがいなくなってしまったことを否定するのに充分なほど存在が
しっかりしているのです。
 
 自分のチームの人とも余り言葉を交わすこともないのに、いつもにこやかに
話をしてくれたTさん。
 
 同じような結末を迎えた友達が他にもいますが、ほんと信じられない。
やりきれない思いでいっぱいです。
 
 そして、悲しすぎますよ。御家族だけでなく、私を含めた知り合いも。。。

[追記]
 さすがに急な死に、聞いた噂を裏付けるような話は出ては来ませんでしたが、それがかえって信憑性を高めていたように感じました。
 私はまだ子供さんが小学生の頃から家にお邪魔していてご家族とも親しくさせていただいていたので、それがかえって辛かったです。

 ちょうど足を怪我して療養中にお邪魔したので、「茶さんが最後に会ってくれた人だったんですよ」と言って泣き崩れる家族を見るのはとてもつらく、通夜の間もこちらも泣きっぱなしでした。
 最後に棺の窓を開けてお顔を拝見出来たのですが、つい先日談笑していた人のそんな最期をまともに見ることが出来ず、手を合わせるだけで精一杯でした。

 世の中に何の貢献もなしにだらだらと生きている私なんかがまだ生かされていて、守るべき家族のいる人が先に逝ってしまうなんて、世の中不公平だと思いました。
 いつも穏やかな笑顔しか記憶にないTさんとのお別れを、自分自身に言い聞かせるのにしばらくかかりそうです。
 
 ご冥福をお祈りいたします。